薬局DXとは|研修会に講師として登壇しました
合同会社エリミノは、2025年12月1日に開催された薬局DXに関連する研修会に、講師として登壇しました。
薬局を取り巻く環境では、デジタルの仕組みを業務にどう取り入れるかが大きなテーマになっています。
今回は登壇のご報告とあわせて、薬局DXとは何かを一般的な内容として整理し、薬局とECの関係についても考えます。
薬局DXとは何か
DXとは、デジタル技術を活用して、仕事の進め方やサービスのあり方を変えていく取り組みを指す言葉です。
薬局DXは、この考え方を薬局の業務に当てはめたものといえます。
単に機械やソフトを導入することが目的ではありません。
患者さんにとっての便利さと、薬局で働く人の業務のしやすさを、どちらも高めていくことが大切です。
たとえば、紙やファクスで行っていた情報のやり取りをデジタルに置き換えると、転記の手間やミスの減少が期待できます。
事務作業にかかる時間を見直すことで、患者さんと向き合う時間をつくりやすくなるという考え方もあります。
電子処方箋・オンライン服薬指導など
薬局DXの話題としてよく挙げられるものを、一般論として整理します。
対象となる要件や運用は変わることがあるため、最新の内容は公式案内で確認してください。
電子処方箋
電子処方箋は、紙で受け渡ししていた処方箋を、電子的な仕組みでやり取りするものです。
対応の状況は医療機関や薬局によって異なるため、周辺の状況を確認しながら準備を進めることになります。
オンライン服薬指導
オンライン服薬指導は、映像と音声を使って、薬剤師が離れた場所から服薬の説明を行う仕組みです。
来局が難しい方にとって選択肢のひとつになります。
実施にあたっては、決められた要件を確認する必要があります。
日々の業務のデジタル化
大きな制度対応だけが薬局DXではありません。
薬歴の記録、在庫の管理、発注、スタッフ間の情報共有といった日々の業務も見直しの対象になります。
小さな業務の改善から始めるほうが、現場に定着しやすい場合もあります。
導入を進めるときに考えたいこと
新しい仕組みを入れるときには、いくつか確認しておきたい点があります。
目的をはっきりさせる
何の業務の、どんな困りごとを解決したいのかを先に整理します。
目的があいまいなまま導入すると、使われない仕組みが増えてしまいます。
現場の流れに合わせる
新しい仕組みは、今の業務の流れに無理なく組み込めるかが重要です。
スタッフへの説明や、慣れるまでの期間も見込んでおきましょう。
情報の扱いに気をつける
薬局では、患者さんの大切な情報を扱います。
利用する仕組みの安全性や、社内での取り扱いのルールを確認しておくことが欠かせません。
何から手をつけるかを考える順番
やるべきことが多く見えて迷う場合は、次のような順番で考えると整理しやすくなります。
今の業務を書き出す
まず、一日の業務を書き出し、どの作業に時間がかかっているのかを確認します。
紙への記入や転記、電話での確認など、繰り返し発生している作業は見直しの候補になります。
優先順位をつける
すべてを同時に変えようとすると、現場の負担が大きくなります。
患者さんへの影響が大きいもの、スタッフの負担が大きいものから順番を決めると進めやすくなります。
小さく試して振り返る
いきなり全体を切り替えるのではなく、一部の業務で試してみて、使い勝手を確かめる方法もあります。
試した結果をスタッフと話し合い、手順を調整してから広げていくと、定着しやすくなります。
費用と体制を確認する
導入の費用だけでなく、月々の利用料や、操作を覚えるための時間も考えておく必要があります。
困ったときに相談できる窓口があるかどうかも、確認しておきたい点です。
費用や条件は変わることがあるため、最新の条件は公式案内で確認してください。
薬局とECの関係
当社は、薬局のEC物販についても取り組んでいます。
薬局DXとECは別の話に見えますが、「デジタルを使って、薬局の業務やお客様との接点を広げる」という点で共通しています。
たとえば、在庫や受注の情報を整理する考え方は、薬局の業務にもネット販売にも役立ちます。
一方で、薬局が商品をネットで販売するときには、注意すべき点があります。
取り扱う商品によって販売のルールが異なり、広告や商品説明の表現についても薬機法などの決まりがあります。
効果を断定するような表現は避け、ルールを確認しながら進めることが大切です。
まずは自社の薬局で何を扱えるのかを整理するところから始めると、無理のない形で検討できます。
おわりに
薬局DXは、一度に大きく変えるものではなく、目的を決めて少しずつ進めていく取り組みです。
当社は今後も、薬局のEC活用に取り組んでいきます。
EC運営や物販についてのご相談は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。