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消毒用アルコールを小分けにする容器の素材は何でもいいってホント?

消毒用アルコールを小分けにする容器の素材は何でもいいってホント?

  • エタノールを買って自分で消毒液を作ったから容器に入れたい!
  • 消毒用アルコールを小分けに保管したいけどどんな素材の容器でもいいの?

 

このようなお悩みはありませんか?

 

3年ほど前から新型コロナウイルスの影響で、除菌のために帰宅したらまずは消毒液を使うということが当たり前になってきましたね。
しかし、消毒用アルコールを購入してその容器のまま使いたいのではなく、瓶やボトルなどの容器に小分けにして使いたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は消毒用アルコールは、どんな容器に入れて保管してもいいという訳ではありません。
小分けにしていい容器は「PP(ポリプロピレン)」、「PE(ポリエチレン)」、「PVC(ポリ塩化ビニル)」素材の容器で、それ以外は保管に向いていません。

では、なぜ保管に向いているボトルと向いていないボトルがあるのでしょうか?

 

消毒用アルコールの小分けに向いているボトルと向いていないボトル

消毒用アルコールを買ってきたり、エタノールから自分で作ったりして、その消毒用アルコールを容器に小分けにしたい場合ありますよね?

しかし消毒用アルコールを入れると、瓶は大丈夫なのですがプラスチックの場合、溶けたり変形したりしてしまうプラスチックボトルがあるため注意が必要です。

ペットボトルなど容器として売られているプラスチックの商品には、以下のように素材が書かれています。

 

  • PP(ポリプロピレン)
  • PE(ポリエチレン)
  • PS(ポリスチレン)
  • PET(ポリエチレンテレフタレート)
  • PVC(ポリ塩化ビニル)
  • PBT(ポリブチレンテレフタレート)
  • PPS(ポリフェニレンサルファイド)

 

上記以外にもプラスチックには種類があるのですが、主なものは上記の7つです。

上記7つの中で消毒用アルコールを入れても溶けたり変形したりしないのは、「PP(ポリプロピレン)」、「PE(ポリエチレン)」、「PVC(ポリ塩化ビニル)」です。

ただ、「PVC(ポリ塩化ビニル)」には

  • 軟質PVC
  • 硬質PVC

 

の2種類があり、消毒用アルコールが大丈夫なのは硬質PVCになります。

逆に「PS(ポリスチレン)」や「PET(ポリエチレンテレフタレート)」、「PBT(ポリブチレンテレフタレート)」、「PPS(ポリフェニレンサルファイド)」などの素材のプラスチック容器に消毒用アルコールを入れたら、溶けたり変形してしまったりするため入れない方がいいでしょう。

100均などでよく見かけるスプレーボトルの素材は「PET」になりますので注意が必要なのですが、表面にコーティングがしてあると大丈夫だそうです。
商品タグにはだいたい「アルコールNG」と表記があるため見れば分かると思います。

しかし、硬質PVCだったりコーティングしてあるPET素材だったりは見ただけではわかりませんよね。。

ですので、購入するのなら「PP(ポリプロピレン)」素材の容器か、「PE(ポリエチレン)」素材の容器がおすすめです。
中にはPP素材やPE素材でも消毒用アルコールがNGの商品があるため、購入する前にはタグを確認するようにしましょう。

 

プラスチックの容器では材質によっては溶けたり変形したりすることがありますが、瓶などのガラスの容器であれば問題なく使用できます。
消毒用アルコールがOKのボトルは時期的にもなかなか手に入れづらいため、代用としてガラスの容器を使用するのもいいですね。

 

消毒用アルコールの容器には適正な表示が必要

消毒用アルコールの容器には、危険物の容器としての適正な表示が必要になります。
また、小分けする場合にも、小分けする容器に適正な表示が必要になります。

 

消毒用アルコールの最大容量が500mlを超える容器

容器の外に「危険物の品名」、「危険等級」、「化学名」、「水溶性」、「数量」、「火気厳禁」の表示が必要になります。
表示する文字の字体や大きさ、色の指定は特にありません。

消毒用アルコールの最大容量が500ml以下の容器

容器の外に「危険物の通称名」、「数量」、「火気厳禁又は火気厳禁と同一の意味を有する他の表示」の表示が必要になります。

参考:消毒用アルコールの容器に適正な表示を!

 

まとめ:消毒用アルコールを小分けにする容器は素材を確認しよう

消毒用アルコールを小分けにする容器は、どんな容器でもいいという訳ではありません。
プラスチック容器の場合、素材によっては容器が溶けたり変形したりする可能性がありますので、素材を見て購入するようにしましょう。

溶けたり変形したりしない素材は、「PP(ポリプロピレン)」、「PE(ポリエチレン)」、「PVC(ポリ塩化ビニル)」でできている素材です。
しかしPVCには、「硬質PVC」と「軟質PVC」というものがあり、問題がないのは「硬質PVC」です。
しかし、見ただけではどれが硬質でどれが軟質かわからないため、PPかPEを選ぶようにすれば問題ありません。

中にはPPでもPEでも消毒用アルコールがNGなものがありますので、タグを確認して購入するようにしてください。

プラスチックボトルがなかなか手に入り辛いのならば、代用としてガラス容器を使用するのもおすすめです。

また、消毒用アルコール容器には適正な表示が必要で、小分けする場合にも適正な表示が必要ですので必ず守るようにしましょう!

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